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大大阪サロン2005 in 印度ビル


近年、大正時代から昭和初期にかけて建てられた、いわゆる近代建築に対する関心が高まっている。けれどもこれまで、このビルが取り上げられることはなかった。確かに、自動販売機の列と大きなテント庇が外壁の石張りを覆い隠し、窓にはエアコンの室外機が無造作に吊られて建築のことがよくみえない。しかしわたし達は見逃さなかった。中の様子を伺うと使われている形跡はない。大きさも手頃だ。現在の所有者を見つけ出して申し入れると快諾してくれた。ここでイベントをやろう。それからわたし達と印度ビルディングとの関わりが始まった。

内部はひどい荒れようだった。まずは掃除をし、実測をして何ができるかを探っていった。その過程で私たちの感覚が、昭和初年に建てられた空間にフィットしていくのがわかる。また一方でこの建物で暮らした人や、その孫の方に出会うことができた。当時の写真や話を聞くなかで、建物のあちらこちらに記憶の痕跡があることを知る。当たり前のことだけれども、都会のど真ん中にも人の生活があり、歴史があるのだ、ということを知る。

近代建築の空間に体を馴染ませ、記憶の堆積に身を置くこと。その存在を多くの人に知ってもらう機会をつくり、何より自分たちが楽しむこと。そんな一連の全てをひっくるめて、私たちは大大阪サロンと呼んでいる。



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